初冬のロンドンの楽しみ方:ケンジントンパレスとカフェ

11月初旬、ロンドンの季節は、最高気温10度なり、一気に「黄葉」になりました。これは、日本の「紅葉」に対する造語のようですが、英国在住の日本人方の、イギリスの秋の葉っぱが黄色に変化していく様を表現した様子を、観光に来られた方から伝え聞きました。

 

最近日本のBS放送は、海外紀行を放映する番組が多く、そのひとつにNHK取材班が海外の現地に住む日本人の方に、地元の生活の様子、お店などを紹介してもらう番組があります。このお客様はその番組のファンで、同じ目的でロンドンを見たいと私のサイトをネットで発見していただきました。

 

ロンドン、パリ6日間という超特急のヨーロッパ旅行のうちの、1日の自由行動のうちの6時間をご注文いただき、短い時間の中で、(ご希望の)ケンジントン宮殿、王室温室レストラン、隠れ美術館、地下鉄、ロンドン2階建てバス、セルフリッジデパート、街歩きを経験してもらいました。(ほとんどん駆け足でしたが)


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kensington palace the Orangery

ケンジントン宮殿は、1689年に、ウイリアム3世とマリー2世の新居として建築(改造)され、その際に、正面のガーデンもケンジントンガーデンとして建設されました。美しい建物の1部が観光に一般公開されています。ガーデンは、その後世の女王たちにより池やイタリア式ガーデンなどが加えられていきました。

 

まずロンドンでもおすすめのカフェが、ここケンジントンパレス横にあるレストラン、オランジェリーです。このカフェは1704年当時のアン女王が、温室として以外にも、夏の夕食ができるハウスとして内装が変えられました。天井が7メールくらいはあると思われるスペイシャスな広い空間に、天井まである大きな窓がたくさんついたこのエレガントな建物でいただく紅茶とスコーンは、私たちもクイーンになったような優雅な気持ちにさせてくれます。

 

 

それから、きっと当時のプリンセスやキングたちは乗馬を楽しんだと思われる大きな公園を横切り散歩。たくさんの木々の上に広がるブルーの澄んだ空には、「日本にはない」とお客様が言われる大きな雲が広がります。「黄葉」が始まった木々に太陽の光が反射し美しい初冬の季節でした。

 

後世のクイーンたちによって付け加えられた川のような池「ロングウォーター」や「イタリアンガーデン」は、当時は王室メンバーしか利用できなかったガーデン。王やクイーンの視線で、ゆっくり散歩しながら友人やパートナーと話し込むところに最適です。

 

個人的には、散歩で冷え込んだその後は、素敵な歴史あるパブに流れ込んで、フィッシュ&チップスとビールで温まることも、英国を楽しむその一つ。クリスマス前のこの季節は、内装もクリスマスディスプレーされてます。

 

150年前からあまり変わらない内装のパブで、その当時の男性の気分になって、ビールをエンジョイすると、あー、ここは英国なのよねと実感します。