2013年4月17日(水)、(マーガレット・ヒルダ・サッチャー) バロネス(女男爵)サッチャーの国葬が行われた。
亡くなる寸前は、痴呆症にかかっていたらしいけれど、亡くなった後の政治家達からの賞賛の声は大きかった。(と同時に、反サッチャーの人たちのグループの声も激しかった。)
セントポール大聖堂で行われた国葬には、世界170か国以上の代表が参列した。その中には、習慣を破り49年ぶりに「首相」のお葬式に参加した女王が。初めての女性首相、それも11年という最長の任期に着いていたバロネス・サッチャーは、女王にも特別の存在だったよう。
遺体は、昨夜からウェストミンスター寺院に安置されていて、アンダーテイカー(葬儀屋)により、セントポール大聖堂へと車で搬送された。その後8人のそれぞれの軍の所属するメンバーから丁寧に棺を運ばれ、伝統の銃砲の馬車で、参列者が待つ寺院内へ運ばれる。
その棺を運ぶ8名の男性たちは昨夜、何度も、その難しいステップの数、息を揃えて階段をおりるタイミングなどをリハーサルした様子。(出口まで24ステップ、出口部分が低いので、一度棺を肩から下すなど。)
ウエストミンスター寺院から車で遺体を搬送した葬儀屋は、英国南部のデボン州の会社で、1787年のフランス革命の年からイギリスの重要人物の葬儀を担当している家族経営の葬儀屋らしい。
参列者代表のスピーチはカメロン首相が、家族代表のスピーチは、バロネス・サッチャーの孫娘である18歳のアマンダ・サッチャーにより、堂々たるスピーチでした。
家族参列者の喪主は、息子のマーク・サッチャー。ご主人はすでに亡くなられているようで、女王も参加したそのお葬式の様子はきっと、そのご主人のそれとずいぶん違ったことでしょう。
また、歴史がひとつ塗り替えられた瞬間でした。
写真で見るイギリスの国葬。拡大して、その雰囲気を感じ取ってください。