ローストビーフを、(平日に)食べたいというお客様のリクエストで、こちらをご案内。
(イギリスは宗教上、サンデーローストと呼ばれるローストビーフは、今でも、お休みの日曜のみに食べられ、どこのレストランでも日曜だけのメニューになるのです。)
創立1828年、当時のイギリスは、男女別、またクラス別がはっきりわかれていた時代。このレストランも例外でなく、ジェントルマン用の社交の場、シガー(葉巻)とチェスができる、まあジェントルマンズ・クラブ(紳士の社交バー)みたいなレストランでした。その入り口や、インテリアは当時とほとんど変わっていないそう。女性が入れるようになったのは、近年の1981年とのこと。
そのお話しをしてくれた受付の方も、アイルランド人女性で、ほか働いている方も、しっかり女性です。
インテリアは、ほとんど1830年代当時のままだそうで、チェスのチェックボードをイメージしたというグリーンの床のモザイクタイル張りの入り口。往年のビクトリア時代が目に浮かぶようです。
言い忘れましたが、このレストランは、そのローストビーフが一年中食べられ、ほかイギリスの伝統料理(キドニーパイなど)が食べることができます。
当時の男性たちが、チェスをしながらテーブルを離れなくていいように、大きなふたが着いた銀食器がテーブルに運ばれ、横でビーフが切られたのは、このレストランが発祥のようです。
重厚な深いブラウンの木製のパネル張りのインテリアは、歴史のレストランなので、観光客が大好き。その分、地元の方たちの足が引いている印象ですが、そんなの観光客の私たち(?)には関係ありません。
でも、28日熟成のローストビーフは(ちょっと高い29.50ポンド)は、柔らかくおいしいです~。
「最近どんな有名人が来た?」という質問に、「たくさんだけど、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、目に着かないように隅のベンチシートに座ったよ」と教えてくれたスタッフは、みな(観光客慣れして)フレンドリーです。写真にも、笑顔で応えてくれます。
ディナータイムには、チェスボートが乗ったピアノで、引き語りが入って素敵。