イギリスのクリスマスは、26日のボクシングデーまで祝日です。ボクシングデーっていったいなに~? その話は、後でお話しします。
【ノルウェーからの贈り物】
さて、写真はトラファルガースクエアに毎年立てられる巨大クリスマスツリー。
このツリーは、1947年から毎年ノルウェーの人々から、イギリスの人々へ送られる贈り物です。
今年は12月5日に、恒例のノルウェーのオスロ市長、ロンドンLordウェストミンスター市長が参加し、点灯の式典が行われました。
今年のツリーの高さは過去最高の21m、50~60年ものだそうです。900個のLEDライトがつけられ、キリスト教の12夜の1月6日まで飾られ、そのあとは、細かいチップにして植木の保護などリサイクルされます。
毎年オスロ市民から送られるその理由は、第2次世界大戦時、ドイツ軍に占領されたノルウェーへイギリスからのサポートへのお返しお礼だそう。1940年、ノルウェー国外での(キングHaakon7世による)政府の設立をイギリス国内で可能にしたそう。
以下はその点灯式の様子。
高い! ほとんど後ろのネルソンのコラムと変わらない高さ?
【ボクシングディ】
ところで、冒頭で触れた26日のボクシングディ。
なぜイギリスでは、26日のボクシングディまでがクリスマスの祝日なのでしょう。
18世紀、貧しき人たちたちはクリスマスまで働く必要があり、その次の日26日を休みを取り、家族と過ごしたのです。地主の土地で働くテナント(=小作人、住む人たち)へ、そのご主人や女主人たちから、クリスマスの次の日に(クリスマスの)食事の残り物、またはプレゼントを、ボックス・Boxに詰めてあげたことから、Boxing dayと呼ばれるようになり、いまでも公式なクリスマスの祝日です。
この伝統は今でも続いていて、経営者、お店のマネジャー、会社の上司は、その部下たちへ小さなクリスマスプレゼントを準備します。また家に配達してくれる新聞少年や、牛乳配達の人たちへも少額のお金やギフトを準備するそう。
主人と召使いの階級があった国だから(今でも階級制があるけど)、ボクシングデイというクリスマスの日があるのですね。
休みが長いからいいや、って、現代はその理由を知っている人は少ないかも。