ブログのアップデートが間に合っていないけれど、2月のご案内のお客様の、グローブトロッター本店での Bespoke(ビースポーク)特別注文のご同行をしました。
ご存知の通り、グローブトロッターのスーツケースは、高額にもかかわらず日本では絶大の人気を誇り、日本の代理店ヴァルナカイズは日本国内に大きな店舗を数店舗構えるほど。
グローブトロッターのブランドの売り上げの半分以上は日本での売り上げらしいから、その人気度がわかります。
さて、グローブトロッターは各ブランドとよくコラボ限定品を作成しますが、その人気からもわかるように、日本限定の商品にThe Royaleというエディションがある。(日本限定商品のことは今回初めて知った)
K.M.さんは、この日本限定商品のジュエリーボックスが欲しくて、日本では限られた時期しか受付されない特別注文を、イギリス旅行を機に本店で注文することにされました。(本店では、随時いつでも受付け)
日本限定のため、特別に日本の店舗から打診をしてもらい、イギリス本店の了解を得るという難関(?)をクリアし、今回のアルバマール本店での注文ということになりました。
事前にアポイントを取っていた時間に店舗に行くと、2階の光が降り注ぐVIPルームへ招待される。(下の写真は日が落ちて撮影、ちょっと違うぞ、後で、お店へ引き返したのです。)
大きな黒いレザーの3シーターソファと、2つのアームチェアがあり、壁いっぱいに飾られた時代の写真が、イギリスの素敵な自宅に招かれたような気分。
反対側の壁には、時代、時代の限定版が、博物館のように展示されている。
そのうち、M.Kさんが「買おうかと思った」数年前のエルメスとのコラボ商品も展示されていました。
コラボ商品の打ち合わせには、店長のピッパと、副店長のクレアが接客してくれました。
グローブトロッターのケースは、ハンドル、本体、金具部分、ストラップ、内側のステイ、布張りなど細かい部分で分かれているが、その全てを自分仕様Bespokeにするには、細かい打ち合わせが必要になる。
今回、K.Mさんはイニシャルも入れることに。イニシャルのカラーと、サイズ、その書体も選択でき、加えて、それをいれる場所も細かく指定。
約2時間ほどの打ち合わせでM.Kさんは、お嬢さんと国際通話とスマホでの写真を駆使し、お嬢さん自身の特注ケースもご注文され、4個をご注文されました。
下は、内張りに使用できるそのサンプル。ここにないものありたくさんあった。ほとんどがリバティの布地になる。
M.Kさんのお嬢さん、この多数のサンプルから、この写真を見て、左写真上から7番目のオレンジとブルーの花柄をほんの5分で選択された。なんと驚くべき決断力。(私なら1日は考えさせてほしい。)
追記ですが、幻のマジックハンドルがここ本店では販売されています。
マジックハンドルは、グローブトロッターの28インチ以上のケースに取り付けて使用すると、持ち運びがとても楽になる「マジック」(魔法のような)ハンドルらしい。 カラーはご自分のケースに合う色で4色の選択あり。
ピッパとクレアの写真を撮ることをすっかり忘れていたものの、引き返してBenに写真に納まってもらいました。
親切に会社のことを説明してくれている様子です。
彼は、カナダの出身で本来ハードフォードシャーの工場で製作していたスタッフだったそう。店舗スタッフに空きができたので、商品知識もあるため移ってきたとか。にっこり笑う、フレンドリーな良い方でした。
注文の後は、後日メールで送られてくる指示書の確認、間違い訂正、変更など、結構なメールの交換(全て英語)をして最終確認の後、やっと注文がされる。(ここまでがちょっと大変)
特注は事前にお支払いを完了し、6週間後にひとりの職人が全行程を仕上げ、出来上がった商品が店舗に届きます。
気になるお値段ですが、ビースポークのお値段は、通常価格の1.5倍になるそうです。
しかし、お客様が日本へご帰国、日本への発送になるため、VAT税20%が引かれるため、日本の方にはいいニュース。
ちなみに、現存するケースに伸縮するハンドルをつけることは、特注にはならず、ハンドル代金のみが加算になり、ハンドル付きのケースが購入できる。(取り付け期間6週間)でイギリス本店だけのサービスがある。
イギリスのグローブトロッターは、厳重に日本からのメールオーダーは受け付けていないため、現地のみでのご注文に限ります。ご同行のご希望はお問い合わせください。