大英博物館、隠れたイギリスの遺産:リーディングルーム

ロンドンの大英博物館でわたしの一番のお気に入りのところがある。

それは、このリーディングルーム、正確には、だった。

 

とういうのは、ここは、1800年代のオープン当時は特別な申請をした人しか使用できなかったのだが、修復された2000年を機に一般公開された。そう、誰でも自由に入れたのだ。

 

1999年半ばにイギリスに来た私は、ちょうどいいタイミングでこの図書館を使用できた時期で、毎日英語学校に通った後、ここに勉強にしに来ていたものだ。(英語の勉強だけど)

 

この木製の机にパーティション、特にグリーンの皮が敷かれたテーブルの机が大好きだった。その机も大きく、当時使用する人も少なかったため、高い天井とゆったりした優雅な雰囲気が大好きだった。

 このリーディングルームは、1857年5月にオープンし、25,000冊もの本を所蔵していた図書館だった。オープン当時は、この図書館(今はリーディングルーム)を使用するには申請が必要で、その発行されたリーダーズチケットを持った人だけ使用が許されていた。

 

その許可された人々の中には、あの資本論を書いたカール・マルクス。(資本論はここで書かれた。)ロシアの革命を起こしたレーニンなど。レーニンはロシア国王から常にマークされていたために、偽名を使いJacob Richterという名前で使用していた。

アーサー・コナン・ドイルの大博物館の図書館、使用許可書

シャーロックホームズの作家は、この図書館を利用していた。 1891年4月1日のリーダーズチケット
シャーロックホームズの作家は、この図書館を利用していた。 1891年4月1日のリーダーズチケット

そして、やっとイギリス人、サー・コナン・ドイルもその一人だった。この当時、コナンドイルはすでに、探偵シャーロックホームズの小説で人気を博していたらしいけれど、医者としての職業は辞めていなかったようだ。この図書館での使用のさいの職業は「内科医」と記入している。

 

コナン・ドイルは、シャロックホームズ以外にも、いろいろな小説を書いているようで、おそらく「The White Company」(ヨーロッパの30年戦争を題材)を書いていた時にリサーチをしていたのだろうと言われている。

 このリーディングルームは、2000年から2007年まで一般公開がされていた。(無料)

しかし2008年から2013年には、特別展示室と生まれ変わり、特別展が開催される時のみ入場料を払い入場ができるようになった。


2015年の現在は、「映画撮影のために閉鎖」と表記がされている。

撮影が終わったら是非、無料一般公開してほしいなぁ。


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