一昨日、お客様と電車に乗って1日オックスフォードの旅をしてきました。
ハリーポッターのファンであり、本が大好きな30歳代のKさん。オックスフォードへの旅は映画の世界を現実にできる念願の旅です。
くまのパディントンの銅像があるパディントン駅からレディングで乗り換え、ロンドンから1時間強でオックスフォードへ到着。
ショップが並ぶハイストリートを抜けて、徒歩20分弱を歩き、ボドリアン図書館へ向かいます。
ボドリアン図書館(Bodleian Library)は、オックスフォード大学の学生、または内外のメンバーのみが使用できる図書館ですが、観光ではツアー(英語)に参加することにより中に入場できます。
ウォルジー枢機卿の指揮のもと神学校がスタートし、ディビニティ(Divinity)スクール学校だったこの場所の2階に、その後、図書館が作られました。それがボドリアン図書館です。
ここがクオドラングルと呼ばれる中庭。
特に目を引くのがキングジェームスの彫刻が4階に見られるこの塔。5階に成る建物はとてもレアだったとか。
よく見ると、それぞれ違ったギリシャ様式で作られた柱が見所。(タスカニア様式、イオニア様式・・)
まずは、受付の部屋からの重い重厚なドアを開けてくれ、スタッフの指示通り中のベンチで時間まで待ちます。そこは、1488年に完成したディヴィニティスクール(Divinity School)。(映画ではここにはハリーのベッドが置かれ、寝室として撮影されたそう、元は神学を勉強していた教室です!)
天井の石の彫刻が美しい。
この写真は外から撮ったものですが、クリストファー・レンによって後世に取り付けられた、この先が尖ったドアがあります。
現在は、卒業生がセレモニーの時に入退場する出入り口として使用され、つい近年、アウン=サン=スーチー氏がオックスフォードの名誉学生(か何か?)を受領した際、ここから入退場されたそうです。
図書館に本を寄付して貢献することにになったトマス・ボドリー卿が使用していた鉄のチェスト。
彼の名前が、この図書館の名前になったのです。
次の部屋へ移動すると、そこは1660年頃、ここオックスフォードが政治の中枢だった頃、国会議事堂として政治家が討論する場でした。天蓋つきの中心にある豪華な椅子が、重要な議長の椅子。
重厚な黒い木製の壁板はジャコビアンの名前がつけられ、王位から追放されたジェームス6世を戻そうとした一派の名前がつけられています。黒光りする木が物語る長い歴史の部屋。
この後は、ツアー参加者メンバー全員、持っている荷物をすべてチェストに入れたら(鍵をしてくれる)上階へ移動。
撮影が禁止のデュークハンフリー図書館へ移動します。写真がないので代わりにDuke Humfey's LibrayをYoutubeで探して下さい。
次は、ハリーポッター映画で撮影されたらしいラドクリフ・カメラ(Radcliff Camera)も、円形状の建物の図書館。
このジョージアン1700年代の建物も図書館ですが、中を観覧できるのは90分のツアーでしか入ることができません。
当時の寄付者がかなり寛大な金額を寄付したことから、たくさん本が入る四角い建物でなく、見栄えを優先した円形状の建築にされたそう。
1700年代は、ウェッジウッドの陶器が流行った時代。
この建物の天井もそのウェッジウッドの陶器ような淡いブルーと花柄の白い浮き彫りが美しいデザインでした。
メンバーになれば、図書館を使用できます。きっと使用する学生は撮影は可能なはず。
学生でない国外のメンバーが3000人いるそうなので、メンバーになれば自由に入って写真が撮れるかも?
床屋、ボールバーティ用のタキシード、かなり安いです。
ヘアカットWash, Cut, Finish で18ポンド。卒業ガウンとボウタイ無料セットで34ポンド。きっと50年前の値段と同じかも?さすが、学生の街。
不思議の国のアリスもおもちゃ屋?に発見。
THE BEAR は、1200年代にできた最古のパブだそう。次回は行ってみたい。
さて、クライストチャーチまで歩くこと8分。
この有名な15世紀建築のグレートホールは、有名すぎて説明するまでもないかもしれませんが、ハリーポッターのホグワーツの学校のシーンで使用されました。
しかし、これは当時のオックスフォード大学の主催だったヘンリー8世の時代の建築で15世紀のものです。
キッチンのすぐ横に作られたこのホールは、現在でも現役で使用される学生たちの食堂です。300人が同時に食事ができるそう。
写真に写っていないイタリア式のエスプレッソメーカーが現実的。
私たちが行った夕方4時半頃は、夕食のセッティングがされていました。
今までこの学校に関わり、有名になった人たちの絵画が所狭しと壁に飾られています。
ところで、見覚えがある人が何人かいる中クライストチャーチに住んでいた、また教鞭も取っていたチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが入り口右横に飾られていました。「不思議の国のアリス」を書いたルイス・キャロスです。
主人公のアリスは、このクライストチャーチの主教の娘で、ルイスがたいそう気に入った女の子でした。一緒にボート遊びに出かけた時に、彼女にねだられ即興で作り上げたお話が、「Alice in the wonderland 不思議の国のアリス」なのでした。
クライストチャーチ(聖堂)もかなり良かったです。
聖職者が王と同じ権力を持っていた時代、反抗したトマス・ベケット枢機卿は、王が送った騎士たちにより暗殺されました。歴史の事件がステングラスで見ることができます。
列車の窓からイギリスの田舎の景色を見るなら、特急58分でロンドンに着く電車より、乗り継ぎがあるドン行電車の方がおすすめ。
こんな景色を写真を撮りながらのんびりロンドン帰途もいい。
10月は、ちょうど始まった黄色い紅葉が見られ、なかなかのいい味です。「世界車窓の旅」も経験できます。秋のイギリスを経験するのはいかが?
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