日本では、なぜかあまり知られていないハロッズと肩を並べる2大高級デパートの一つ、セルフリッジ(Selfridges)デパート。
その開業は古く1909年。アメリカ人のハリー・ゴードン・セルフリッジが、アメリカ式の新しいショッピングのスタイル(現代式)をつくり、大成功したデパートです。
当時のイギリス式の古い買い物のスタイルは、商品は見えないように棚に隠され、カウンターの店員に欲しいものを告げると初めて商品を見せてくれました。また、ドレスや服はすべて特別注文で、事前に作ったものを購入できるようになったのは、1920年代くらいのこと。
今ではデパートでは当たり前の、ディスプレイがされる大きなショーウィンドーというものは、彼のアイデアでした。
日本でも同じように香水や化粧品が入り口入ってすぐに配置されたのも、彼のアイデアでした。
当時、女性の顔を飾る化粧品は、恥ずかしいものとされ、香水も別々の売り場で5階上階の見えないところに配置されていました。
その販売方法は、その後すぐハロッズが取り入れることになりました。
英語ですが、イギリスのデパート業界の革命を起こした彼のビジネス方法、また彼のプライベートな人生(大きな浮き沈み)が大変興味深いです。
私自身7年間という浮き沈みある年月をこのデパートで過ごして、この歴史あるデパートの一員であった時期があることを、離れて6年の歳月が経つ現在、自慢に思います。