「今プリストルにいます。2日後にロンドンに行きますので、1日観光お願いします。」というお客様からの電話が入った。
その日は、あいにく既に先約があったので、日程を2日ずらしてもらって、この日のご案内となった。
リクエストは、ロンドン観光、ロンドン近郊のガーデン、美味しい良い雰囲気のランチ、ピーターシャムナーサリー。(リッチモンドの方)
朝一番に、いつものお勧めのテムズ川クルーズをロンドン塔ピアから、ウェストミンスターピアへ30分を楽しんでもらった後は、Addison Leeというウーバーよりもずっと良い運転手が来るタクシーサービスを使い、ロンドン郊外へ。
相変わらずのロンドンのひどい渋滞に、運転手が申し訳なさそうに謝る。(30分経ってもまたロンドン中心地区にいた。渋滞税、排気ガス税ULEZがかけられるようになったのには、納得するけれど、その効果はほとんどない)
30分遅れで、ピーターシャムナーサリーの真横に位置するオシャレなレストランThe Dysart(ダイザート)へ30分遅れで到着する。
このレストランは、木曜から日曜までの営業らしい。かなり£££なお値段だけど、ランチのセットメニューはお得。
The Dysart Petersham
(レストランの歴史の裏話:マネージャーらしき男性にこのお店の名前の由来を聞くと、やっぱり関係がありました。近くにあるHam Houseの貴族Dysart一家が、この元パブの名前を、彼らの名前に変えることにお金を払ったそうです。19世紀のことらしい)
その間、色々お話を聞かせていただきました。お客様ご夫婦は、滋賀県で大きなガーデンを経営されているとのこと、敷地はXXヘクタール(とっても大きいしかわからない)で、写真を見せていただくと広大なイギリスのような丘でした。
本物の羊も10頭くらいいるその丘に、「ひつじのショーン」のキャラクターを置きたいと製作会社にアプローチをしてプレゼンテーションボードを送られたそうです。すると、感激して、その製作事務所から、ぜひ「ひつじのショーン」を利用して欲しいと認可が降りたそうです。(その後、製作会社の方もイギリスから訪問されたとか)
その広大な構想の準備には、「8年を要し(元は採掘場だったところを改造)、経営を初めて採算が取れるようになって8年、合計15年の準備期間がかかった。」との気が遠くなるような時間と、相当な資金がかかったことは想像に難くないです。
奥様のその夢を叶える、ご主人の強いフィナンシャルなバックボーンがあったからこそできたことでしょう。(ご主人は、不動産、ワイナリーなどを経営)
その夫婦としての良い関係を微笑ましくも、羨ましくも、尊敬を持って、お話を聞かせていただきました。やっぱり、このお仕事の醍醐味は、色々な方達とのお話を聞かせてもらうことで、また一番の勉強になります。
さて、美味しいランチの後は、徒歩2分のお隣のピータシャムナーサリーへ。
週末だったこともあり、お散歩、デートがてら来た人とガーデニング用に買いにいた人でかなり混雑。(この狭い住宅街の通りに所狭しと高級車が停まる。)
この後は、車で1時間、RHSウィズリーガーデンへご案内しました。
奥様は、自称「ガーデンの専門家」とおっしゃる意味がよくわかり、イギリスのコッツウォルズやイングランドのガーデンを制覇されているようで、このウィズリーガーデンも2回目らしいですが、「季節の違った花を見たいのです。」
また、そのガーデンの報告は、次回のブログへ続く〜。
<ご案内後記>
ちなみに、ご夫婦経営の滋賀県のガーデンは、「イングリッシュガーデン、ローザンベリー多和田」というそうで、検索するとたくさん星がつく、人気の場所でした! ご興味がある方は、以下情報です。
Rose & Berry 多和田/ 滋賀県米原市多和田605-10
Tel/0749-54-2323